「仕事終わりに勉強しようと思って帰ってきたのに、気づいたらスマホを見ていて深夜になっていた…」
社会人なら誰もが味わう挫折感です。
ただ、帰宅後に勉強できないのはあなたの意志が弱いからではなく、脳が疲れているのが大きな原因。
今回は、頭が疲れていても帰宅後の勉強を習慣化できる、社会人向けタイムスケジュールや仕組み化についてまとめます。
根性に頼らず、仕組みとスケジュールを取り入れることで、帰宅後でもサクッと勉強モードに入れますよ。
なぜ帰宅後に勉強できない?社会人を阻む3つの壁
最初に結論を書くと、仕事からの帰宅後に疲れて勉強できないのは、あなたの意志が弱いからではなく脳の仕組み上当たり前のことです。
社会人の帰宅後勉強を阻む「3つの壁」を、まずは知っておきましょう。
「ウィルパワー(意志力)」が仕事で枯渇する
帰宅後に勉強できない大きな理由の1つが「ウィルパワーの枯渇」です。
ウィルパワーとは英語で「willpower」と書き、日本語では「意志力」や「自制心」と訳されます。目標達成のために困難な物事を乗り越えたり、誘惑に負けず行動や感情をコントロールしたりする際に使われる力です。
ウィルパワーはその性質上、仕事で大量に消費するため、帰宅後にはほとんど枯渇し、勉強に回すほどの量が残りません。そのため帰宅後に勉強しようと思っても、できないことが多いのです。
「自分だけが怠けているようで…」と自己嫌悪に陥る必要はありません。社会人なら誰もがウィルパワーの枯渇で、勉強できないでいるのです。
家に帰った瞬間に脳がオフモードになる
基本的に、自宅は気が緩みホッとできる場所です。そのため家に帰った瞬間、脳が「やっと安心できる」と判断し、オンモードからオフモードに自動的に切り替わってしまいます。
一度オフモードに切り替わると何もする気にならず、脳も体も休息を求めるため勉強もできなくなります。
特に一人暮らしをしている方は、自宅は完全にオフになれる空間なので、勉強するために再びオンモードにするのが難しいのです。

私も経験しています。特に仕事がハードだった日は勉強どころか何もしたくないですよね…。
スマホやテレビ・ベッドなど誘惑が多すぎる
また自宅には、勉強したい気持ちを阻む誘惑が多く存在します。
テレビやベッドはダラダラしたい気持ちを増長させますし、翌日が休日ならスマホやゲームを延々と操作してしまいます。
一旦これらの誘惑にハマると、勉強したい気持ちはアッサリ消え去ります。
帰宅後に勉強できないのは、自宅に誘惑の素が多すぎることも理由なのです。
【パターン別】帰宅後の勉強をスムーズに始めるタイムスケジュール
帰宅後の勉強を阻む壁を知った上で、次は帰宅後の勉強をスムーズに始める、具体的なタイムスケジュールを紹介します。
今回は仕事からの帰宅後すぐ机に向かう「即行動型」と、一息ついてから行う「リセット型」の2パターンを解説。
あなたの生活パターンに、より近いスケジュールを採用してみましょう。
【パターンA】帰宅後はすぐ机に「即行動型」
まずは仕事からの帰宅後すぐ机に向かう「即行動型」のスケジュールです。
こちらは特に20時までに帰宅できる方や、家に帰るとダラダラしてしまう方向けのスケジュールとなります。
脳がオフモードになるご飯やシャワーの前に、鞄を持ったまま15~30分だけ、先に勉強を終わらせましょう。
- 20:00帰宅、そのままデスクへ直行
部屋着に着替える前に、カバンを置いてそのまま椅子に座ります
- 20:05【本番】勉強開始(30分〜45分)
お腹が空きすぎる前、かつ脳がまだ動いているこの時間が最大のゴールデンタイムです
- 20:50勉強終了・夕食・お風呂
今日のノルマはすでに達成しているので、ここからは完全にご褒美タイムです
- 22:00リラックスタイム
テレビやスマホも罪悪感なく楽しめます
- 23:30就寝前の5分だけ復習→就寝
ベッドに入る直前に、今日勉強したページを「1分だけ」眺めると記憶が定着しやすくなります
すべてのルーティンを後回しにして、先に勉強を終わらせるのがこのスケジュールのポイントです。
夕飯を食べたりシャワーを浴びたりすると、体温が上がって強烈な眠気に襲わるため、自宅に帰ると気が緩む方は「即行動型」のスケジュールを取り入れてみましょう。
【パターンB】一息ついてから集中「リセット型」
次は一息ついてから集中する「リセット型」のスケジュールです。
こちらは特に、帰宅が21時以降と遅くなる方や、すでに頭がヘトヘトで帰宅後すぐは机に向かえない方向けのスケジュールとなります。
15分の「戦略的仮眠(パワーナップ)」で脳を一度リセットしてから、深夜に集中して勉強をしてみましょう。
- 21:00帰宅・すぐ夕食とお風呂
遅い時間なので、夕食は消化に良い軽めのもの(うどんやスープなど)が理想です
- 22:00【重要】15分間の「戦略的仮眠」
ベッドに入らず、デスクに伏せるかソファで目を閉じます。脳のゴミが掃除され、驚くほど頭がスッキリします
- 22:15【本番】勉強開始(45分〜60分)
仮眠のおかげで、深夜でも高い集中力を維持できます
- 23:15明日の準備をして終了
明日勉強するページを開き、文房具をセットして「明日迷わない仕組み」を作って片付けます
- 24:00就寝
「リセット型」のスケジュールのポイントは「15分のパワーナップ」です。20分以上寝てしまうと深い睡眠に入ってしまい逆に起きられないため、必ず15分程度に収めます。
パワーナップを行う際はアラームを15分後にセットして、温かいコーヒーを飲んでから目を閉じましょう。カフェインが15~20分後に効いてくるためより効果的です。
コーヒーが苦手な方は、緑茶や紅茶などに飲み物を変えて実践しましょう。
また「即行動型」「リセット型」どちらのスケジュールパターンも、毎日完璧にこなそうとしなくても大丈夫。
「今日は残業が長引いたからパターンB」「定時で終わったからパターンA」と柔軟に切り替えたり、どうしてもしんどい時は「勉強時間を10分に短縮する」と決めたりするなど、あなた独自のルールに調整しましょう。
根性に頼らない!帰宅後の勉強を仕組み化する4つのコツ
帰宅後の勉強をスムーズに始めるタイムスケジュールを紹介しましたが、いざ行うとなるとやる気が伴わないことも。
帰宅後の勉強をスムーズに行うには、根性に頼らない仕組み化も必要です。
次は自分の根性に頼らない、帰宅後の勉強を仕組み化する4つのコツを紹介します。
「帰宅後に5分だけ」超スモールステップから始める
帰宅後に勉強を始めることを想像すると、先ほど紹介したスケジュールの勉強時間でさえ億劫に感じてしまうことも。
その場合は「帰宅後に5分だけ」と、超スモールステップで勉強を始めてみましょう。
靴を脱いだら、鞄を持ったまま直接机に向かい、椅子に座ってタイマーを5分にセットし、勉強をスタートします。
5分というと、場合によってはテキストを開くだけで終わってしまうこともあります。
でも、それでも大丈夫。5分が経ったら勉強をやめて、動画を見たりゲームをしたりしてOKです。
また5分という時間は「作業興奮」を利用した、やる気が出始める時間でもあります。
「やる気は動くから出る」ものなので、5分経って集中が始まったと感じたら、そのまま勉強を続けてもかまいません。
ただ、帰宅後勉強を始めたばかりなら「最初は5分だけでOK」と、気持ちに余裕を持って行ってみましょう。
出勤前に「夜やる勉強」を机の上に準備する
仕事からの帰宅後に「今夜はどこを勉強しよう?」と迷うと、迷うこと自体に脳のエネルギーが使われ、なおさら疲れてしまいます。
これを防ぐには「出勤する前に夜やる勉強を机の上に準備しておく」のが効果的です。
朝家を出る前に、夜勉強する参考書の「今日やるページ」を開いて、シャーペンやボールペンを乗せておきます。すると仕事から帰宅した後に、迷うことなくスムーズに勉強に取り掛かれるのです。
帰宅後の「選ぶ」というステップを排除することで脳の疲れを防ぎ「何をやろうかな。…やっぱり明日でいいや」という脳の言い訳を防ぐ効果もあります。
夜、クタクタで部屋の電気を点けた瞬間、すでに勉強のセッティングが完了している状態を作ることは、未来の自分へのプレゼントでもあります。
準備自体は簡単にできるので、明日の朝から早速取り入れてみるのがおすすめです。
誘惑の塊「スマホ」を物理的に遠ざける
スマホは便利な反面、勉強しようとする方にとっては誘惑の塊以外の何物でもありません。
スマホの誘惑を避けて勉強に取り組むには、スマホを物理的に遠ざけるのが効果的。家に帰宅したらスマホを鞄から出さず、そのままクローゼットや玄関に置くなど、別室に隔離しましょう。
ポイントは「視界に入れない」こと。
スマホは画面が消えていても、視界に入るだけで脳のワーキングメモリ(集中力)」を奪うという研究データがあります。そのため「触らない」ではなく「視界に入らない場所に隠す」ことが正解なのです。
ただ、別室に隔離しても「手に取れる」という意識があると気になってしまうケースも。その場合は、以下のような「タイムロックコンテナ」を用意してみましょう。
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タイムロックコンテナは、時間を設定するとその時間になるまで中身を取り出せない仕組みになっています。
「どうしてもスマホに手が伸びてしまう」「隔離できる場所がない」場合は、タイムロックコンテナも活用して、スマホの誘惑を遠ざけましょう。
お気に入りの文房具でテンションを上げる
「勉強も形から入りたい」という方は、見るだけ・使うだけでテンションが上がる、お気に入りの文房具を用意しましょう。
「形から入る」というと、どちらかというと良いイメージが持たれませんが、勉強に関してはとても有効です。
勉強自体は本来楽しいものなので、勉強の時だけ使える文房具を用意することで、ワクワク感をプラスできます。
そして社会人として給料を得ているなら、少し質の良い手帳やノート・ペンなどを使うことで「大人の学び時間」という特別感を得られることも。
勉強におすすめの手帳やノート、ペンについては以下の記事で特集しています。
【勉強におすすめの手帳を見てみる↓】
【勉強が捗るノート・ルーズリーフを見てみる↓】
【書きやすいボールペン・シャーペンを見てみる↓】
管理人が個人的に愛用していて便利だと感じた文房具はこちらです。
【手帳:無印良品 日付がないスケジュールノート マンスリー/ウィークリー A5】
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【ノート・ルーズリーフ:コクヨ ノートのように使えるバインダー B5】
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【ペン:クルトガKSシリーズ】
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特にルーズリーフバインダーは、店頭で見かけて即購入し、もう3年以上は使用しています。
用紙を留めるリングが上下部分だけと少ないため、書き込む際に手の邪魔にならないのが嬉しいポイント。リングの開閉に少し手間取ることもありますが、慣れると気になりません。
バインダー自体のデザインもシンプルなので、社会人が持っていても違和感はありません。
「そろそろルーズリーフバインダーを新調したい」という方は、一度手に取ってみてください。
【どうしても家で集中できない】とっておきの「裏ワザ」
「そうは言っても、家だと気が緩んで集中できない」
「家に帰ると眠れると思ってしまって勉強どころじゃない」
仕事での疲れが溜まってしまうと、このように感じてしまいますよね。
最後にどうしても帰宅後の勉強に集中できない時の、とっておきの「裏ワザ」を紹介します。
カフェやコワーキングスペースに寄り道する
自宅で集中できないと感じるのは、自宅を「気が抜けて安心できる場所」と無意識レベルで思っているため。
無意識の考え方を変えるのは難しいため、勉強したいと感じたら自宅に帰る前にカフェやコワーキングスペースなどに寄り道して勉強しましょう。
仕事帰りの時間帯になると、カフェやコワーキングスペースには仕事終わりに勉強している人が多くなります。自分と同じく勉強している人がいる環境なら、自然と気が引き締まり勉強モードに入れますよね。
社会人が夜の勉強に使用できる施設は意外と多いです。以下の記事に「夜の勉強におすすめの場所」をまとめているので、興味がある方は参考にしてみてください。
通勤・家事時間に耳からのインプットする
「とはいえ、疲れている日は集中できないし、テキストを開くのすら無理…」という方もいますよね。その場合は、通勤や家事の時間に耳からインプットする勉強だけを行ってOKとしましょう。
英語の勉強なら英会話を、ビジネス関係の勉強ならオーディオブックを聞き流します。
ただ本当に無理な日は、テキストを枕元に置いて寝るだけでも脳が勉強を意識するので、それだけでOKです。
体も心も元気になって余裕が生まれたら、改めて帰宅後の勉強に取り組みましょう。
まとめ:完璧を目指さず「まずは1ページ」から
今回は仕事から帰宅後の勉強を習慣化するための、社会人向けタイムスケジュールや仕組み化のコツなどについてまとめました。
帰宅後の勉強は「即行動型」か「リセット型」かによって適したスケジュールが変わること。
また超スモールステップから勉強を始めたり、スマホを遠ざける・お気に入りの文房具を使うなどしたりして気持ちを整えることも大切です。
帰宅後の勉強は完璧を目指さなくても大丈夫。まずは「テキストを1ページ、机の上に開くだけで合格!」と捉えて、超スモールステップで始めてみましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!






