「勉強しても、ノートを綺麗に書く時間がない」
「ノートを書くだけで満足してしまい、内容が覚えられない」
勉強を進める社会人は、このように「ノートのまとめ方」で悩んでしまうことがあります。
今回は仕事に活かすための「社会人向け勉強ノートのまとめ方」について解説します。
この記事を読んで実践すれば、短時間で要点がまとまり、学んだ内容を実践できる知識に変える方法がわかります。ノートのまとめ方に行き詰ってしまった方は、最後まで読み進めてください。
【大前提】社会人がノートを「綺麗に」書かなくていい理由
結論として、社会人のノートは見栄えではなく「検索性とアウトプット」を重視して取るべきなのです。
そのため前提として、社会人はノートを綺麗に書く必要はありません。
理由は大きく、以下の3つが挙げられます。
タイパを重視したいため
社会人になっても学生時代のように色を何色も使ったり、乱雑に書いてしまったノートを清書したりしたくなりますよね。
でも、社会人にとって時間はとても貴重です。タイムパフォーマンスの視点から見ると、凝った色分けやノートの清書は時間の無駄となります。
タイパを重視するならノートを綺麗に書くよりも、自分がわかる範囲で書くことの方が大切なんです。
アウトプットを重視したいため
ノートは知識の保管庫ではなく、脳を動かすための「作業場」です。ノートを作業場とすることは、アウトプットを重視することに繋がります。
より知識の定着を図りたいなら、得た知識をアウトプットするのが最良の方法です。
「ノートをまとめること」を目的にせず、アウトプットの通過点としてノートを活用することが必要なんです。
ノートを「武器」にしたいため
ノートを綺麗にまとめると、たしかに見やすく、どこに何が書いてあるかわかりやすくなります。でもノートを綺麗にまとめるあまり、ノート自体を「作品」のように扱ってしまうことも。
ノートは仕事や試験で即座に見返せる「武器」とすることが大事です。どんなに綺麗にまとめても、自分の武器としてノートを活用できないのでは意味がありません。
ノートをまとめる際は、仕事現場や試験ですぐに情報を引き出せる武器として活用できるよう、まとめる必要があるんです。
【目的別】最短で成果を!社会人向けノート述3選
それでは、具体的に社会人はどのようにノートをまとめれば良いのでしょうか?
今回は目的別に最短で成果を出すための、社会人向けまとめ方を厳選して3パターン紹介します。あなたの目的に合わせて、最適なまとめ方を活用しましょう。
コーネル式ノート述:復習スピードを最大化する
「コーネル式ノート述」は、復習のスピードを最大化したい際におすすめのノート述です。
やり方は簡単で、ノートの1ページを「メモ(ノート)」「キーワード」「サマリー」の3区分に分けるだけ。

各欄は
- ノート(メモ):ページの右側7割程度のスペースを取る。箇条書きや単語を走り書きし、必要だと思える情報を書き留める
- キーワード:ページの左側1割程度のスペースを取る。テーマとなった話題・物事の中で重要になったワードや疑問を書きとめ、頭の中の情報を整理する。
- サマリー:ページ下部2割程度のスペースを取る。整理できた情報をまとめ、見返した際に一目でわかるようまとめていく。
という具合に書いていきます。
コツは、勉強が終わった直後にサマリー欄までまとめてしまうこと。その日に学んだ内容が、サマリー欄までまとめることで頭に深く刻まれるためです。
社会人がコーネル式ノート述を活用するメリットとして「思い出す」訓練が強制的にできることが挙げられます。左側に書いたキーワード欄を見て、内容を思い出せるかどうかセルフチェックできるからです。
また、下部のサマリー欄だけ読み返せば復習は5分で完了し、移動中などのスキマ時間に、学んだことの全体像を確認できます。
「勉強したはずなのに、翌日になると忘れてしまう」という方は、コーネル式ノート述を勉強に取り入れましょう。
マインドマップ・ラーニング:思考を構造化する
「マインドマップ・ラーニング」は、思考を視覚的に構造化したい際におすすめのノート述です。
やり方は、ページの中心にテーマとなる事柄を書き、関連情報を放射状に枝分かれ(ブランチ)させていき、関連用語を繋げていきます。

必要に応じて「太字にする」「色を付ける」などすると、見返した際によりわかりやすくなります。
コツは完璧な図を描こうとせず、単語同士を線で結ぶだけの「ラフ・マインドマップ」になっても十分だと思うこと。後日、新たな繋がりが思い浮かんだら、その都度枝を追加しましょう。
社会人がマインドマップ・ラーニングを活用するメリットとして、膨大な情報や事柄の全体像を、わかりやすく把握できる点が挙げられます。
資格試験や新規プロジェクトなど膨大な範囲の情報を、マインドマップ・ラーニングを用いることで1枚の地図のように俯瞰できるためです。
またプレゼン構成やプロジェクト管理など、実務のアイデア出しと手法が共通しているので、仕事への応用がしやすいのも嬉しい点。
「やることはわかっているけれど、浮かぶ考えが散漫になってしまう」という方は、マインドマップ・ラーニングのまとめ方を試しましょう。
スレッド式・箇条書きノート:検索性を追求する
「スレッド式・箇条書きノート」は、情報を後で見返した際の検索性を上げたい際におすすめのノート述です。
やり方は、ページに日付とタイトルを書き、バレットジャーナル形式でひたすら箇条書きをしていくだけ。
関連のある項目をインデントや矢印を使って紐付けし、先頭には記号を付け、
- ○:予定
- ・:メモ
- ―:タスク
という具合に分けると、関連性と見やすさが両立できます。

より見やすくするには、ノートの最初数ページを目次用に取っておき、ノートが埋まった段階でページ番号と内容を紐付けると、見返したい情報をすぐに見つけられます。
コツは、情報を探す時間は「非生産的な時間」と割り切り、ノートを最強のデータベースになるよう記入していくこと。
「この分野はこのノート」と分けずに、1冊のノートに時系列で何でも書いていくのが、スレッド式・箇条書きノートのスタイルです。
書き慣れないうちは、以下のような専用のバレットジャーナル式ノートを使うと書きやすくなるのでおすすめです。
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「とにかく情報を書き出したい」という方は、スレッド式・箇条書きノートのまとめ方を取り入れましょう。
挫折しない!ノート習慣を身につけるコツ
ノートに記入する習慣は、慣れないうちは書くこと自体が苦痛に感じやすいです。
挫折せずノート習慣を身につけたいなら、これから挙げるコツをいくつか意識して取り入れましょう。
15分ルール
ノートへまとめる時間を、あらかじめ15分と決めておき時間内に終わらせるようにします。
「時間内にまとめないといけない」という適度なプレッシャーがかかることで、集中力が上がり、真剣に取り組めます。
また15分と時間を決めることで「15分だけならやってみようかな」と、前向きにノートをまとめる気持ちになれます。
「どうしても15分だと足りない」という場合は、1分ずつ時間を延ばし、集中力とやる気が継続する時間を見つけましょう。
スキマ時間の見返し
ノートを綺麗に書くよりも、1日の中で3回程度見返す方が記憶に定着しやすいです。九九の暗唱のように、同じ物事を何度も行う方が記憶に残り、また実践もしやすいためです。
ノートを一旦まとめたら「朝の通勤時間」「昼休憩の後半」「帰りの退勤時間」と、3回は書いた内容を見返しましょう。
もちろん見返す回数が多いほど、記憶には残りやすいです。ただ、それだけのスキマ時間も必要なので、まずは1日の中で3回だけは見返す時間を確保してみましょう。
色分けは1色+2色ルール
「ボールペンやシャーペンの黒色だけじゃ、どうしても見づらい…」という意見もありますよね。その場合は黒1色に、2色だけ色を追加してノートをまとめましょう。
追加する色は「青」と「赤」がおすすめ。青色は「重要項目」として、赤色は「超重要または未解決項目」とすることで、パッと見返した際にわかりやすくなります。
3色以上に増やしてしまうと「どの色を使うか?」という決断に脳のエネルギーを使ってしまい、集中力も削られるので2色に留めましょう。
個人的なおすすめは「フリクション3色ボールペン」。黒・青・赤の3色がセットになり、専用のラバーで擦ると簡単に消すこともできます。
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「書き直した履歴を残したい」場合は、通常の3色ボールペンを使っても大丈夫。
最低限の色分けで、見返したり色分けしたりする際のストレスを抑えましょう。
疑問符駆動まとめ
学んだ物事を「○○は■■である」という断定形式ではなく、「○○とは何か?」と疑問符を付けて「問いの形」でメモしてみましょう。
脳は問いを与えられると無意識に答えを探そうとするため、記憶の定着率が大幅に上がります。
最初は疑問符を付けた書き方に慣れないかもしれません。でも慣れると、意識しなくても疑問符を使った書き方になり、より頭にも残りやすくなります。
疑問符駆動でまとめるのは、特にマインドマップ・ラーニングで活用できるため、マインドマップ・ラーニングを行う際は積極的に取り入れましょう。
お気に入り・機能的な文房具を使用
特に気に入っている文房具を使うことは、ノートをまとめる際のモチベーション維持に非常に効果的です。
例えば、ペンなら書いていてストレスが少ないもの、あるいは好きなメーカーのものを。
ノートなら図や表が書きやすい方眼ノートを選ぶこと、またサイズは持ち運びしやすい大きさにするなど、気に入っていたり高機能だったりする文房具を使ってみましょう。
当メディア「社会人の勉強メモランダム」では、おすすめのノートや筆記用具について記事をまとめています。
おすすめのノートやルーズリーフを知りたい場合は、以下の記事が参考になります。
また書きやすいボールペン・シャーペンのおすすめは、以下の記事にまとめています。
アナログ?デジタル?社会人向けツール選び
ここまで、紙のノートにペンで書いていく、アナログ式のノート述を紹介しました。
ただ、現在は高機能なデジタルメモパッドやタブレットが販売されているため「アナログとデジタル、どっちがいいの?」と迷いますよね。
アナログである手書きのメリットは
- 実際に書くことで記憶の定着率が高い
- 図や表を直感的に書きやすい
- 安価で道具を揃えやすい
ことが挙げられます。
現在は「ジブン手帳」や書きやすい方眼ノートも販売されているため、気に入った道具でノートをまとめたい方はアナログ形式がおすすめです。
対してデジタルのメリットは
- インターネットで簡単に検索できる
- 情報や画像・リンクをそのまま貼り付けてまとめられる
- 収納場所に困らない
ことが挙げられます。
デジタル機器は高価なため、揃えるにはハードルが高いと感じますよね。でも一旦揃えれば長期間同じ道具で、勉強した内容をまとめられます。
まとめたファイルは外部デバイスにも移動できるため、デバイスを複数持っているという方はデジタル形式でまとめるのがおすすめです。
また、アナログとデジタルを合わせたハイブリッド活用という方法もあります。
「思考する際は紙で」「ノートのストックはデジタルで」と使い分けることで、それぞれの良いとこ取りができます。
アナログとデジタルで迷ったら、まずはハイブリッド活用を試して、具体的にどちらをメインにするか決めましょう。
まとめ:ノートは「検索性」と「アウトプット」を重視しよう
今回は社会人向け勉強ノートのまとめ方として3つのノート述や、ノート習慣を身につけるコツなどをまとめました。
前提として、ノートは見栄えではなく「検索性とアウトプット」を重視すること。またあなたの目的に応じて、まとめ方を変えることが大切です。
あなたのスタイルに合ったまとめ方を見つけることが、学びとノート習慣を続ける近道になります。
早速今から「今日学んだこと」というタイトルで、ノートをまとめてみましょう。小さな一歩だと感じますが、その積み重ねがあなたの知識になりますよ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!



