近年の就職・転職市場では、文系よりも理系分野の求人需要が高くなっているようです。
そのため文系の学部を卒業していても「今から理系分野の勉強をしたい」と思う社会人が多くなっています。
今回は「今から理系分野の学び直しをするには?」をテーマに、理系分野の勉強を始めるロードマップや、理系の勉強を続けるコツなどについてまとめます。
「文系学部出身だけど、理系分野の勉強をする必要が出てきた」という方におすすめの内容です。
学生時代より有利!社会人だからこそスムーズに学べる3つの理由
結論を先に書くと、社会人になってからでも理系の勉強を始めることは十分に可能です。むしろ社会人だからこその強みもあります。
学生時代より社会人の方がスムーズに学べる理由として、主に次の3つが挙げられます。
実社会の事象と結びつけて理解できるから
社会人になると、仕事で身につけたり興味のあるグループに属したりと、具体的な経験が備わります。
具体的な経験は学生時代と比べると多くなるので、実社会で起こる様々な事象を、理系の学問という抽象的な概念と結びつけることで理解度が上がります。
さらに社会人で経験した「具体的な事象」と「学問の抽象」を往復することで、それぞれの良い点を見つけられ、結びつけることもできます。
学生時代では経験できない実社会での事象が、社会人から理系の勉強を始める際に頼もしい武器になるのです。
効率的な学習ツールとAIを活用できる環境が整っているから
特に現在は、学校に通わなくても学ぶことができる、効率的な学習ツールが数多くあります。
YouTubeやオンライン講座なら、視覚的にわかりやすく解説されたコンテンツが豊富です。
社会人向けの参考書も出版されているため、数式をただ頭に詰め込むための本だけではなく、本質的な考え方を説く良書も多いです。
またAIの普及も進んでいるため、勉強でわからない箇所は24時間いつでも質問できる環境が整っています。
これらのツールを駆使すれば、限られた時間の中で効率良く理系学習をステップアップすることが可能です。
学生時代には無かったツールを活用できる環境が整い、また使えることも、社会人の強みなのです。
全てを網羅しなくていいから
学生時代の勉強は、どうしても単位や学位の存在がつきまといます。
もちろん単位や学位を取ることは、その分野を網羅した証でもあるので立派なことです。でも社会人で理系の勉強をするなら、単位や学位の取得は目指さなくてもいいのです。
単位や学位を取ることが目的ではないため、全ての範囲を完璧にマスターする必要もありません。この点が、社会人で勉強することの大きな利点でもあります。
「統計のここだけ知りたい」
「物理のこの考え方だけ、仕事に活かしたい」
と、あなたに必要な部分から勉強する、柔軟な方法も取れます。
社会人で理系の勉強を始めるなら、積極的に勉強の「戦略的つまみ食い」をすることで、勉強の自由が味わえます。
ゼロから始める理系学習【3ステップのロードマップ】
社会人から理系の勉強を始めるとなると、どうしてもハードルが高いと感じますよね。
次は、社会人がゼロから理系の学習を始める際の3ステップロードマップを紹介します。
「理系の勉強が必要になった」「理系の仕事に転職したいと思っている」という方におすすめの方法です。
- ステップ1まずは「中学数学」から【土台を緩く固める】
学生時代、特に文系の学部を専攻していて理系の知識がほとんど無い場合、まずは中学時代の数学から勉強を始めましょう。
中学時代の数学は以降の理系科目の基礎となるため、理系の勉強をしたいと思ったらまず取り組む一歩でもあるからです。
ただ中には「今さら中学生時代の勉強なんて!」と、自分のプライドが許さない方もいますよね。
でも、実際問題として理系の知識がほとんど無いなら、基礎の基礎から学ぶべきなんです。
プライドを捨てて、基礎を緩く固める気持ちで、まずは中学時代の数学から勉強をやり直しましょう。
- ステップ2数式の少ない「概念図鑑」で理系の思考回路を作る
数学の復習ができたら、次は概念として理系の分野を理解しましょう。
おすすめは、理系の「概念図鑑」を読むこと。
図解が多い概念図鑑を読むと、理系の思考回路が自然と身につき、文系の人に多い「理系アレルギー」も抑えられます。
代表的な概念図鑑は、オーム社が出版している以下の「図鑑シリーズ」です。
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親しみを感じるイラストと最小限に抑えられた数式で、理系分野の概念を読みながら身につけられます。
数式を解くことだけが理系の勉強ではありません。
「世界の新しい解像度と手に入れるための読書」として、理系の概念図鑑を楽しんで読み進めましょう。
- ステップ3自分の興味・仕事に直結する「1分野」を絞り込む
概念図鑑を読んで理系の思考回路が理解できたら、最後のステップとして、興味があったり仕事に直結したりする理系分野を1つだけ絞り込みます。
概念図鑑を読んでいろんな理系分野に興味が湧いたかもしれませんが、分野を絞り込んだ方が勉強しやすくタイパも良いです。
理系の分野といっても種類は様々。IT・経済数学など直接仕事に活かせそうな分野や、宇宙・生物など新たな視野が広がる分野まであります。
あなたが興味のある分野や、今の仕事・転職したい職種に活かせる分野を1つだけ絞ったら、あとは本腰を入れてその分野を学び始めましょう。
勉強を始めるとさらに新しい発見があり、ますます知ることが楽しくなりますよ。
社会人が理系の勉強を続けるコツ【「今さら?」→「今こそ!」に】
興味のある理系分野の勉強を始めても、どうしても勉強する気持ちが続かないことはあります。
最後に、社会人が理系分野の勉強を続けるコツを紹介します。
「今さら理系の勉強?」という思いを「今こそ勉強しよう!」に変えましょう。
「テストのため」から「使うため」にシフトする
学生時代の勉強は、先ほど書いたように単位や学位のための他、どうしても「テストのため」という理由が多かったですよね。
嫌な勉強でもテストがあるからという理由で行い、結果的にその分野が嫌いになったという経験がある方も多いはず。私もそうでした。
でも、社会人での勉強は「テストのため」ではなく「使うため」にシフトできます。
強制ではなく「仕事に活かすため」「興味の幅を広げるため」と、使うことを目的にすることができるのです。
これは学生時代には思いつかない理由でもあります。
社会人になり、学んだことを実際に使える環境になったからこそ、勉強の楽しさを感じられます。
「自分の仕事や活動に使える知識を学んでいる」という意識を持って、勉強を続けましょう。
社会人の武器「経験値」と「目的意識」を使う
確率や統計、物理法則や論理構造など、理系の概念は一見難しいと思えますが、
- 仕事のフローを整理した経験→アルゴリズムや論理展開の理解
- 予算管理や売上予測の経験→統計学や数式の必要性を実感
など実体験という具体例をすでに持っているため、教科書の中の抽象的な記述を、自分の経験に落とし込みやすいです。
また社会人だからこそ、勉強する目的もハッキリ決められます。
- 仕事でのデータ分析に役立てたいから
- 論理的な思考力を磨きたいから
- 最新テクノロジーの仕組みを理解したいから
このような実利と繋がる目的が立てられると、学習のモチベーションも維持しやすく、理解力も深まります。
社会人ならでは武器である「経験値」と「目的意識」を積極的に活かしましょう。
「わからない」を楽しむ
理系の勉強を進めていると、どうしても理解できない・わからない箇所は出てきます。ただ、学生時代なら苦しんでしまう「わからない」という感情も、社会人なら楽しむことができます。
わからない箇所が出てきたら「どうしてわからないんだろう?」「こうしてみるのはどうかな?」と、パズルを解くように楽しんでみましょう。
社会人になり思い通りにならないことを経験したからこそ、答えがある程度決まっている勉強なら前向きに取り組めるはず。
わからない・難しい箇所が出てきたら、どうやったらわかるのか、積極的に試行錯誤してみましょう。
モチベが上がる文房具を用意する
理系の勉強を始める際は、形から入ることも大切です。
特に勉強自体のモチベーションが上がるようなノートやペンなどの文房具を使うと、勉強に対するストレスが減ります。
勉強に必要なのは、主に書くための「ノート」と「ペン」です。
勉強におすすめのノートやルーズリーフについてはこちらの記事にまとめているので、参考にしてみてください。
また、書くことがストレスにならないボールペンやシャーペンについては、以下の記事にまとめています。
もし「勉強自体の計画を立てたい」と、勉強計画が立てやすい手帳を探しているなら、以下の記事が参考になります。
気分が上がる文房具を勉強に取り入れて、モチベーションを上げつつ理系の学びを深めましょう。
まとめ:理系分野を学び直して仕事に活かそう
今回は、社会人だからこそスムーズに学べる理由や、理系の勉強を始めるロードマップ、勉強を続けるコツについてまとめました。
社会人になってからでも理系の勉強を始めることは十分に可能なので、まずは中学生レベルの数学から勉強を始めましょう。
また、社会人ならではの武器である「経験値」と「目的意識」を積極的に活かし、「わからないを楽しむ」ことが勉強を続けるコツです。
理系分野は、最初は取っつきにくい印象を持ちますよね。でも学び始めると、理系分野の奥深さや仕事への応用しやすさに気づけます。
学校が文系だった社会人でも、今から理系の勉強は始められます。積極的に学び直して、仕事や取り組んでいる活動に活かしましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!




