社会人になってからCGに興味を持ち、勉強を始めたい。特にゲームやアニメに親しんだことがある方は、この思いが強くなりますよね。
でも、どうやって勉強していいのかわからないはず。
今回は、社会人向けのCG勉強法を3パターン紹介する他、CG分野の主な職種についてもまとめます。
勉強を始めてから後悔しないためにも、本記事を最後まで読み進めてくださいね。
社会人向けCGの勉強法3パターン
社会人がCGの勉強をする方法は、主に次の3パターンです。
独学はもっとも費用が抑えられる勉強法です。学ぶ時間も自分の都合に合わせて決められるため、自分のペースで勉強できるのも大きなメリットです。
ただ、わからない部分が出てきた際、解決までに時間がかかること。加えて自分の学習レベルもわかりづらいというデメリットがあります。
専門学校に実際に通う方法は、短期間で必要な知識を身につけられることが特徴です。
学校の講師はもちろん、同じく学校に通う生徒達とのコミュニケーションも取れるため、気軽に質問できる環境が整っているのが最大のメリット。
ただ、学校に通う時間に自分の時間を合わせなければならないため、時間の融通が利きにくいのがデメリットです。
オンラインスクールを受講する方法は、独学と専門学校に通う方法の両方を取り入れた手段となります。
受講期間が定められているオンラインスクールもありますが、多くは自分の都合に合わせて受講できるため、自分のペースで勉強できます。
また動画教材や講師も充実しているため、わからない部分も質問でき、自分の学習レベルも把握しやすいのがメリットです。
ただ、オンラインスクールは費用が高くなること。また受講に必要なパソコンなどの機材を自分で揃える必要があることがデメリットです。
当メディアでは専門学校に通うか、オンラインスクールを受講する方法をおすすめします。
独学は自身のレベルがわかりづらいことや、技術を習得するまでに時間がかかることがネックになるためです。
専門学校に通う場合は「デジタルハリウッド」「専門学校HAL」など、大手の専門学校がおすすめ。大手の専門学校なら、体系的にCGについて学べるため、技術が身につくスピードも速くなります。
オンラインスクールを受講するなら「デジハリONLINE」「ヒューマンアカデミー(夜間・週末講座)」がおすすめ。「専門学校までが遠くて通えない」場合はオンラインスクールを積極的に活用してみましょう。
それでも、どうしても学校やオンラインスクールの受講費用が捻出できない場合は、まずはCGの入門書を買って、勉強の感触を確かめてみましょう。
CGにも種類あり!主な職種14種を紹介
CGとひとまとめにしましたが、実際はCGに関する職種は多岐にわたります。
最終的に転職を目指すなら、自分が目指したいCGの分野を選んで、短期間で集中して勉強に取り組むことが大切です。
代表的なCG分野の職種は次の14種です。
キャラクターモデラー/背景モデラー・プロップモデラー
映像やゲームに登場する、キャラクターや背景・小物などの立体的な形状を作成する職種です。
人物やクリーチャーを作成するモデラ―を「キャラクターモデラ―」。建物や自然・背景といった小道具などを作成するモデラ―を「背景モデラ―・プロップモデラ―」と呼びます。
3Dソフトのスキルはもちろん、正確なデッサン力も求められます。
テクスチャーアーティスト
モデラ―が作成した3Dモデルの表面に貼り付けるテクスチャ(色・柄・傷などの情報)や、マテリアル(質感)を設定します。
モデルに「肌」「金属」「木」といった質感を加えることで、リアリティを生み出す職種です。
リガー
キャラクターモデルなどにボーン(骨)やコントローラーを仕込み、アニメーターが効率よく、自然な動きをつけられるよう準備する職種です。
モデルの関節や筋肉の動きを調整する専門家でもあります。
アニメーター
リガ―が設定したリグ(モデルを動かすための仕組み)を操作して、キャラクターや物体に動きをつけます。
手付け(キーフレーム)やモーションキャプチャデータの調整も行い、キャラクターが生きているように見えるよう調整します。
エフェクトアーティスト
炎が燃え上がる様子や、水しぶきがあがる様子など、自然現象や特殊な視覚効果をCGでシミュレーション・制作する職業です。
物理法則や流体力学の知識が役立つことがあるため、理系の仕事経験が活きることも。
シミュレーション
髪の毛や布地のなびき、群衆が動く様子など、複雑な物理現象をシミュレーションするための技術開発やツール作成を行う職種です。
技術的な問題解決を担当するため、エンジニアに近い職種でもあります。
ライティングアーティスト
仮想空間に光源を配置して、シーンの明るさや影・色味を設定して、場面の雰囲気を作り上げる職種です。
写真撮影における照明技師に近い役割でもあります。
レンダリング
数千枚に及ぶCG画像を効率よく生成(レンダリング)するためのパイプライン構築や、レンダリング設定の最適化を担当します。
リアルな見た目や質感を表現するために欠かせない職種です。
コンポジター
レンダリングされたCGの各要素(モデル・エフェクト・ライティングなど)や、実写素材を最終的に合成(コンポジット)する職種です。
違和感なく統合することが求められ、色調補正や最終的な画質調整も担当します。
VJ/リアルタイムグラフィックスデザイナー
コンサートやイベント・ライブ配信などで使用される、リアルタイムCGの制作やオペレーションを担当する職種です。
ゲーム開発エンジニアも、この分野に含まれることがあります。
2Dアニメーター/2Dモーションデザイナー
キャラクターの会話シーンにおける表情の変化、身振り手振りなどの動きを、作成された2Dイラストに設定する職種です。
戦闘シーンなどシンプルなアクション作成も業務内容に含まれます。
2Dエフェクトデザイナー
ゲームやアニメで使われる爆発や衝撃波・閃光などの特殊効果(エフェクト)を2Dで制作します。
キャラクターの攻撃やスキル発動時のエフェクト、画面の演出を盛り上げるための描画効果などを担当します。
CADオペレーター
コンピューターによる製図。設計支援システムである「CAD」を使用する職種です。
数値の正確性が重要になり、建築や製造業・工業デザインの分野で活躍できます。
VFX
Visual FX(視覚効果)を作成するオペレーターです。実写映像とCG・特殊効果を合成し、現実にはありえない映像を作成します。
映画やドラマ・CMの作成現場で活躍できます。
CGとひとまとめにしても、実際は多くの職種があります。
自分が目指したい職種はどれなのかをしっかり把握してから、実際の勉強を始めましょう。
【実情は?】社会人がCG分野で転職するなら
社会人になってからCGの勉強を始め、最終的にはその分野に転職したいという方は多いです。
でも実際は、飛び出た能力があったり、その職種で扱うパソコンソフトを網羅していたりと、何かしらの強みがないと転職は難しい、というのが実情です。
CGの職種によって習得が必要なソフトは分かれており、「Maya」「Blender」「Houdini」「Unity」など、ソフト自体も年々多くなり、進化しています。
そのため勉強する時間を確保するのはもちろん、本人が強く「CG業界に転職する」という意志を持つことも必要です。
専門学校に行っても、本人の意志が弱いと就職できない人もいるため「ここを受講すれば必ず転職できる」とも言えません。
ただ逆に言えば、たとえ独学であっても勉強時間を確保でき、十分な技量を習得できれば転職できる可能性は高くなります。
CG分野への転職は本人の力量によるところが大きいことを理解して、本当にCG分野を目指したいのかしっかり検討しましょう。
【挫折しないために】CGの勉強を続けるコツ
強い意志でCGの勉強を始めると決めて、いざ勉強を進めても途中で挫折してしまうことはあります。上達しない自分への苛立ちや、周囲とのレベル差を感じてしまうのが主な原因です。
挫折しないでCGの勉強を続けるには「どのCG分野に転職するのか?」という目標を明確にすること。
また他人と比較せず、過去の自分と比較して、自身のレベルが上がっていることを認識することが大切です。
目標を明確にすることで勉強する範囲が良い意味で狭まり、勉強の方向性も定まります。勉強の方向性が定まることで、本当に必要な情報のみ入りやすくなるため、実際に転職できる可能性も高まるんです。
また周囲を見ると、自分よりも技術がある人が多いと感じてしまいがちです。自分が劣っていると知ると、勉強に対するモチベーションも下がりますよね。
でも、技術がある人も最初は初心者でした。
その人も、学ぶことを諦めずに続けたことで技術を習得したんだと理解しておけば「自分も技術を習得できる」と、諦めないで勉強を続けられるはずです。
目標をはっきりさせ、自分ができる最速のペースで勉強を続けましょう。
まとめ
今回は、社会人向けCGの勉強法3パターンや、CG分野の主な職種などについてまとめました。
勉強法は独学・専門学校に通う・オンラインスクールを受講することの3パターンがあります。
またCG分野の主な職種は14種類ほどあるため、どの職種を目指すかはっきりさせることも大切です。
社会人から未経験でCG分野に転職するのは厳しい面が大きいです。でも強い意志で勉強を続け、技術を習得できれば不可能ではありません。
またCG業界は日々進歩しているため、変化が激しい業界でもあります。CGの勉強を通して、変化に柔軟に対応する能力も身につけましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!


